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江戸小紋

花鳥風月の文字が... 伝統と手作業を まっすぐ見た気がします^^
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指先が入っているので だいたいの文字の大きさが判ると思います



中野区のシルクラブさんで(会期終了しましたけれど)
小宮康助氏と小宮康孝氏の江戸小紋
ブックデザイナー熊谷博人氏の型紙蒐集を見てまいりました。
ほんの少しでしたけれど、小宮先生のお話を直接、聞く事が出来ました(^_^)


 江戸小紋は 裃から発展した 細やかな模様が特徴で 着る人の事を第一に考えたものなのだそうです。遠くから見ると、まるで無地のように見えます。
近寄って行くとドットのように、さまざまな模様が見え始めて、「ん....えっ?なんじゃこりゃ!!」と、ビックリしちゃいます。

一寸四方(約三センチ×三センチ)に、1000個の穴が開いた型紙もあるそうです(驚)
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たとえばコチラは近寄ってみると↓このような筋違い柄が染め付けてあります。
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小宮先生は、時代に合わせて古典的な藍と、化学染料の、両方を使っていらっしゃるそうです。藍染めの反物のお話は興味深かったです。
白場に喰いついた藍を晒すために、新潟の雪の中に行って雪晒しをして、そのあと押し入れで一年間、反物を寝かせて藍が戻ってくるのを待つ....





型紙は、彫ってから5年もの間、寝かせるそうです。これは、精密な柄がズレるのを防ぐためだそうです。
(来年の流行がどうなってるだろう...という感覚とは、少し違うのかもしれません。なんせ5年も寝かせちゃうのですものね。)
↓こちらは江戸時代後期から明治の頃の、型彫り職人さんが作られたものだそうです。
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小宮先生の着物を所有して、時々着ていらっしゃるという年上の御婦人とも、お話ししました。
やっぱり着心地が違うし、崩れにくいとのこと。
これは、すごく判る気がします。化繊の着物は静電気バチバチする時があるし、崩れやすい気がする(私の場合、着付けが甘いのもあるんですけれどね...^^;)
そのあと、つくる談義に花開いて、とても身になるひとときを過ごす事が出来ました!
by miton_nakagawa | 2007-03-20 01:42 | おでかけ リゾート